長く広い新潟の、ちょうどまん中にある三条市。
この場所に、地域の食堂として「三条スパイス研究所」があります。
東京押上にあるスパイス料理店「スパイスカフェ」のオーナーシェフ 伊藤一城さんがメニューを監修してくださり、 食をはじめ地域の様々な資源を出会わせることで、「にほんのくらし」を 再編集しながら発信していく取り組みとして2016年に様々なクリエイターの皆様とスタートしたのが始まりでした。
現在、更に深く地域に根差し、テイクアウトを中心としたメニューを揃え、皆様をお待ちしています。
*スパイスという考え方*
研究所のテーマに据えた「スパイス」とは、 異なるものをミックスして新しい何かを生み出していくこと。 伊藤シェフは、世界のスパイス料理を求め旅する中で、スパイスの在り方に、 単なる味付けの香辛料としてではなく、気候風土との関わり、 そこに暮らす人々が積み重ねてきた歴史や知恵の厚みを感じてこられたそうです。 スパイスの本質は「文化のミクスチャー」ミックスされることで、新しい香りや味わいが生まれていくことだと考えています。
*くらしの調合という手法*
この地域の山や森にも、様々な風味と機能を持つ天然食材があり、山間部に暮らす方々は日々変化する天候や体調に合わせ、旬の食材を食したり、自ら保存加工した常備食材を自然と使いこなしたりしています。その日常はまるで、まだ未病の状態から食の力で体を調整するという、まさにインドのアーユルヴェーダとも言える高度な食習慣です。 スパイス料理の基本である郷土の料理には、ずっと昔のくらしの知恵や工夫、そして人々の記憶と経験、より良い生命を目指すための「食べ方」のお手本がぎっしりと詰まっています。
*忘れられるとなくなってしまうもの*
様々な要因からこのお手本にしたい食べ方は、いつか私たちの目の前からなくなってしまうかもしれません。その知恵の存在の意味を再考し、未来に繋ぐ動きがここ三条から様々な関りの中で少しずつ表現できたらと思っています。
営業時間 7:00~22:00(L.O21:00)
定休日 毎週水曜日
※2と7のつく日(2,7,12,17,22,27日)は二七の市開催に合わせ営業(定休日が変更になります)
アクセス
〒955-0072 新潟県三条市元町11−63